「ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株」という名称の乳酸菌に、アトピー性皮膚炎の症状を緩和させる効果があることが分かったらしいです。被験者20人に8週間飲ませたところ、9割の患者に効果があったのだとか。
「かゆみが減った」かどうかという効果はかなり主観的な評価にしかならんので(被験者の対象が子ども(4~15歳)であることを考えると)臨床試験という特殊な環境でそう思いこんだだけという可能性も考えられそうですが、「炎症が減った」という記述もあるので、医師の目から見ても効果があったということなのでしょう。(アトピー性皮膚炎の場合、炎症が減ったということは掻かなかったということなので、つまり、「かゆみが減った」と言えるでしょう。)
◆カルピス:乳酸菌の一種、アトピー症状の緩和効果を確認(@毎日新聞)
http://www.mainichi-msn.co.jp/kurashi/kenko/news/20060530k0000m020059000c.html
大手飲料メーカーのカルピスは29日、乳酸菌の一種「ラクトバチルス・アシドフィルスL-92株」に、アトピー性皮膚炎の症状を緩和する効果を確認したと発表した。試験した患者の9割が炎症やかゆみが減ったという。
(中略)
同社の「健康・機能性食品開発研究所」と、愛知学泉大の鳥居新平教授らが共同研究した。昨年1年間で、アトピー性皮膚炎の子供20人(4~15歳)に毎日、菌で作った発酵乳をそれぞれ8週間飲ませて、症状の変化を調べた。
9割が改善というのは、ずいぶん高い割合ですね。まあ、「改善」の度合いがどのくらいなのかという点が書かれてないので、詳しくは分かりませんが。
早い製品化を期待!
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ラクトバチルス・アシドフィルスL...長い名称だなあ。^^;
統計的に有意な差ですか。そうですよね。なんかそういう根拠がないと大きく発表したりはしませんよね。
というわけで、早い製品化を期待...
投稿者 にしし : 2006年06月06日 00:59
コメント数: 2件
この記事だと詳しいことは分かりませんが、薬の効き目があるか、というのはプラセボ使った仮説検定しないと発表しても叩かれますよね。
たぶん統計的に有意な差があったのかと。
投稿者 てっど : 2006年06月04日 18:12