20時12分29秒 [ソフトウェア]
ファイルを削除してもディスクの空き容量が一切増えない謎がずっとありました。「削除してもゴミ箱に残っているから」とかではありません。Windowsでは、ファイルを選択しているときに[SHIFT]キーを押しながら[Delete]キーを押せば、ごみ箱を経由せずにダイレクトに削除できます。その方法を使って削除しても、ディスクの空き容量は増えませんでした。削除する前と同じ残量です。
今日、バックアップ専用HDDから90GB近くもある巨大なファイルを削除したんです。そんな巨大なファイルを削除したにもかかわらず、空き容量は1バイトたりとも増えませんでした……。すぐには容量が再計算されないのかと思って、Windowsを再起動してみたんですが、無駄でした。
このことは何も今が初めてではありません。ずっと以前から、なぜファイルを削除してもすぐには空き容量が増えないのか謎だったんですよね。
……その原因が、やっと分かりました。(^_^;)
これまでずっと、それがWindowsの仕様なんだとばっかり思ってたんですけど、全然そうじゃなくて、なんと、システムユーティリティソフトである「Norton Utilities」(Norton UnErase)の影響でした!
Norton SystemWorksに含まれる機能の1つに、削除してしまったファイルを復元できる機能があります。「Norton UnErase Wizerd」がそれです。この機能をインストールしておくと、Windowsの「ごみ箱」が「Norton ごみ箱」に変化して、ファイルを完全に削除しても、(ディスク容量がある限り)復元できるようになります。
※同様の機能は、その他のユーティリティソフトや、アンチウイルスソフトなどのセキュリティソフトにもあるかもしれません。
この「OS標準のゴミ箱を独自のゴミ箱に置き換える」機能のことをすっかり忘れてました。
この機能があると、たとえ「ごみ箱」に入れないように直接削除するよう操作したとしても、エクスプローラ上から見えなくなるだけで、実際にはディスク内に保持されてるんですよね。だから、ファイルを削除しても(エクスプローラ上からは消えてなくなるけど)空き容量は増えないのです。
ノートンのファイル復元機能の場合は、デフォルトの保持期間は7日間です。なので、7日以上経てば削除した分の空き容量は増えているハズなので、長期的にはディスク容量の消費量に大きな影響はないでしょう。でも、「もう空き容量が切迫してるから今すぐでかいファイルを削除して空き容量を確保しよう!」という場合にはちょっと困ったことになるようです。
今日がまさにそうだったんですよね。^^;
フラグメンテーション(断片化)がひどくて、1ファイルが480個とかに分割されてたりしたので、とりあえずデフラグをかけたかったんですけど、空き容量がディスク全量の5%を切っていたので、実行できませんでした。
なので、とりあえずでかいファイルを削除しようと思って、1ファイル90GB近くにもなるパーティションイメージファイルを削除したんですが、ディスクの空き容量は全然増えませんでした。1バイトたりとも。
そこで、空き容量が増えないので、なんでだろー?と原因を調べてみたんです。
試しに、最も断片化のひどかったファイル(480個に分割されていたファイル)を削除してから、再度断片化状況を調べてみました。すると、その480個に分割されたファイルはそのままで、名称(パス名)だけが変わっていました。その名称が \RECYCLER\NPROTECT\00000029.tib みたいな感じのものでした。「\RECYCLER\NPROTECT」とくれば、まさにNorton UnEraseだろうなと思って、やっと原因がNortonにあると判明しました。^^;;;
そこで、「Nortonごみ箱」のプロパティから、「保護ファイルを空にする」を実行してみると、見事空き容量が増えました。(^_^;;;
ううーん。まさか、こんなことだったとは。
とりあえず、バックアップ専用HDDの中に生成されるファイルを削除から保護する必要はまったくないので、そのドライブはNortonの保護対象から外しておきました。
(※保護ファイルを空にするよりも前に保護対象から外してしまうと、保護ファイルを空にできないので注意が必要です。先に消してから、保護対象から外しましょう。)
いやあ、原因がNortonだったとはね。(^_^;;;
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ノルトンのゴミ箱のプロパティを開く
投稿者 田中昭吾 : 2010年04月14日 12:43