16時57分54秒 [映画・ドラマ]
スティーブン・キング原作小説を映画化した「ミスト」を見てきました。
R-15指定。
これは怖い……。恐怖です。
世の中、人間ほど怖いものはないと思ってましたが、まさにその通りのことが描かれた映画です。
この映画が「R-15」指定なのは、無惨に引き裂かれた死体が出てくるからかと思ってたんですが、そうじゃないですね。(この程度の死体なら普通の映画にも出てくるでしょうし。)
R-15指定になってる理由は、描かれてる人間の異常性に対する怖さが、トラウマになりそうだからじゃないですかね?
なんかそんな気がしましたよ。(まあ、最後の最後で主人公が取った行動が問題なのかも知れないけど)
「アメリカの田舎町で突然発生した濃霧の中に、何かが居る……」というような予告編だったので、最初は何かホラー的な怖さがあるだけかと思ってたんですが、全然そうじゃないです。
むしろ、この映画にホラー的な怖さはほとんどありません。怖いのは人間です。極限状態に置かれた人間。
話を聞かない人間の怖さとか、宗教の怖さとか、なんかそんなの。
怖えぇぇぇぇぇ……。
あと、「ラスト15分が衝撃」とも広告されてましたが、ほんとにその通りです。確かにこれは衝撃。
最後の最後まで正しさを信じてたのに、まさかこうなるとは。
上述の予告編から私が予測したラストとは全然違ってました……。
あの女はやっぱり正しくなかったわけですけど、だからといって彼らも正しいとは限らなかったというか。いや、たぶん彼らは正しかったんだけど。彼ら自身も正気を保とうと努力しつつも、恐怖心に流されたところがあったんでしょうね。
どうすれば最も良かったのか……というと、これはどうしようもないような。ただ、流れに流されていた人々の方が結果的には良かったんじゃないかと思えるところが、やるせない気がします。
ただ、現実の人間社会って、そういうとこが多々ありますよね。
そこが怖いところです……。
上映時間は121分。
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