17時51分54秒 [大学]
文章を実際に声に出して読むと、内容はイマイチ頭に入ってきませんよね?理解するためには黙読する必要がある気がします。(^_^;)
作家、森博嗣先生のブログを読んでて、ふと思い出したんですが。
私が大学院の修士課程に居た頃、某大名誉教授の先生(70歳くらい)の講義があって、それを受けてました。たぶん4年くらい前です。この先生の講義形態が輪読だったんですよね。情報工学系の専門書を、みんなで順番に少しずつ声に出して読んでいくんです。日本語だけでなく数式も含めて朗読です。(^_^;)
教室では、教授が真ん中に座って、周囲を扇形に学生(10人くらい)が囲んで、ひたすら順番に専門書を輪読します。学生が一定区間を朗読すると、教授が補足的に説明を加えていきます。
毎回そんな感じ。
この教授はとても穏やかな人で、説明も分かりやすいので、毎回講義を楽しみにしていました。……が。この講義で何よりハッキリと分かったのは、声に出して読むと内容がさっぱり頭に入らないという点でした。(笑)
これは、同時に出席していた他の学生からも聞いたので、私だけがそう感じるわけではないと思います。^^;
声に出して読むと、「失敗なく朗読しなければならない」という点に集中してしまって、ひたすら目の前の文字を追いかけるだけで精一杯になる結果、内容を解釈する暇がなくなるんですよね。
頭の回転が速い人なら、「失敗なく朗読」しつつ「内容も理解する」ことが可能なのかも知れませんが、私の脳みそでは無理でした。^^;
だから、自分が当てられて朗読した箇所については、読み終わった直後にまた最初から急いで黙読し直す必要がありました。そうしないと、自分の朗読した箇所の内容だけ頭から抜け落ちてしまって、その後の先生の解説が分からなくなってしまうので……。(^_^;;;
もしかしたら内容が文学作品とかならまだ良かったのかも知れませんが。情報工学系の本ですし。しかも、数式なんてじっくり考えてみないと意味が分からないのに、それを読み上げるとなるともう、その場で理解なんてできるわけないです。^^;;;
講義も先生も気に入ってたので1度も欠席することなく出たんですけど、あの輪読形態にどんなメリットがあったのかは分からないままでした……。^^;;;
まあ、頭の回転の速い人々ばかりの環境だと何か有効だったのかも知れませんけどね。^^;;;
(追記 2008/06/11)
自分の書いた文章のリズムを確認するために、小さく声に出して読んでみるのは効果あると思います。(その場合は、文章の意味は読む前から把握してるわけだから、内容を解釈するために読むわけではありませんね。また、なにより「ミスなく読まねばならない」というプレッシャーがありません。:笑)
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みえいしのぶさん、どうもです。
小説とか詩みたいな文学作品だと、たぶんそういう音読でじっくり物語を記憶に染みこませるような読み方も有効なんだろうと思います。
講義の中で情報工学の教科書を輪読するという場合、できるだけ早く、かつ、とちらずに読み進めるということに気が行ってしまって記憶するどころではないのだと思います。(^_^;;;
みえいさんの音読の場合、たとえば「とちらないように読もう」とか「素早く読もう」とか考えないですよね?たぶん。^^;
その辺が、教科書を読むのと文学作品を読むのとで異なるんだろうと思います。
# 別に音読自体がダメだと言いたいわけでは決してありません。
投稿者 にしし : 2008年06月16日 23:43
コメント数: 2件
こんにちは^^
みえいしのぶと申します。
私は音読で毎日読書してますが、
おそらく音読ですと
記憶の深いところに情報が刻まれるので
すぐには思い出しにくい
のかもしれないですね。
そのかわり、後から
まるで昔から知ってたように
思い出せる。
そんな体験を音読でしてます。
当方、音読のブログをやって
おりますので、おひまの時にでも
ごらんくださいね。
投稿者 音読家みえいしのぶ : 2008年06月16日 21:06