22時20分09秒 [ニュース]
福島原発から電力が供給できなくなる影響で、東日本では電力が足りなくなる可能性があるらしい。西日本側の発電所から東日本へ向けて電力を送る手段も用意はされているものの、無制限に送れるわけではないので、足りなくなる可能性をなくすには至らないそうな。
西日本の電源周波数は60Hzで、東日本の電源周波数は50Hzなので、お互いに電力を融通するには周波数の変換が必要。西側の60Hzの電力を50Hzに変換して東側へ送る設備は3箇所あるものの、変換能力の制約から融通できる電力は100万kWが限界らしい……。
そのため、関東で節電が求められていますが、西日本側で節電しても(その分を東日本へ送れるわけではないため)関東の電力不足を補う役には立たないそうな。
うーむ、東西で電源周波数が異なる弊害がこんなところに……。
国内の電源周波数が統一されていればこんなことにはならないわけですが、今更統一するにはコストが掛かりすぎるんでしょうかね? もし、西日本60Hz・東日本50Hzという電源周波数の違いがなければ、西日本→東日本への電力供給量をもっと増やせて、関東圏での計画停電は不要だったのかな?
今回の件にはもうどうしようもないけど、今後のためにその辺の変換設備を増強するとか何かできないのかな……。毎日新聞の記事によると、『十分な変換設備を整えるには数千億円の投資が必要になるため、そこに投資するくらいなら各地で発電所を新設する方が有効だ』という考えだったようです。
■東日本大震災:東西の電力会社間「電力融通」に限界(@毎日新聞)
もし国内の電源周波数を50Hzか60Hzに統一しようとしたら、どれくらいの費用が必要になるんだろう?
西日本にある一部の発電所で、電源周波数を60Hzから50Hzに切り替えて関東方面に供給するという記事もあったので、発電所を建て替えないと周波数を変えられないってわけではないんですよね……?(詳しくは知らないんですが)
問題になるのは発電所側ではなく、電力を利用する側(工場とか)でしょうかね……。交流を直流に直して利用する家電とかなら60Hzでも50Hzでも全然問題ありませんが。
■関西電力、長野の2発電所から東電管内に送電(@日本経済新聞)
参考:
■商用電源周波数(@Wikipedia)
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