14時17分34秒 [雑誌]
「Newton 1月号」(先月号)の巻末に、服の色と暖かさの実験記事がありまして、そこに「人工衛星はなぜ金色のシートで覆われているのか」の説明も載っていました。
あの金色のシートって、1枚の単独な材質というわけではなく、「樹脂の網」と「薄いフィルム」が10~20枚くらい重ねられたものなんですね。金色に見えるのは、ポリイミドという黄色の樹脂フィルムにアルミ粒子を付着させているからだとか。
一見すると、アルミホイルのように簡単に破れそうに感じられるんですが(^_^;)、さすがにそんなに弱いわけではないんですね。
この金色シートの役割は「断熱」。
人工衛星は、太陽光が直接当たる部分はとても熱くなる反面、太陽光の当たらない部分はとても冷たくなるそうで、内部の電子機器がうまく動作するように、熱くなりすぎないようにしたり、逆に保温したりする必要があるんだそうな。
なんか既製の均質なシートがあって、それを使ってぐるっと衛星を覆っているのかな……と思っていたんですが、そうではなく、衛星がちょうど良い温度を保てるように、衛星ごとに(放射率や吸収率の)異なるシートを使うのだとか。
衛星の複雑な形に合わせるために、糸で縫い合わせたりもすると書かれていました。(^_^;)
あの金色のシートって、ただのシートではなく、しっかり細かく考えられたシートだったんですねえ。(いやまあ、そんな適当に巻いただけのものであるはずがないので、当たり前といえば当たり前でしょうけども。^^;;;)
「そういえばなんで金色なんだろ?」という疑問の解けた記事でした。
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