09時52分54秒 [ソフトウェア]
いやあ、なかなか盲点でした。
PCメーカー添付のリカバリー用DVD-ROMを使って、Windows7のリカバリ(回復)インストールを実施していたところ、既存HDDのCドライブ用パーティションを開放(削除)した後で、何度再起動しても、『選択された使用されていない領域に新しいパーティションを作成できませんでした。[エラー:0x80042407]』というエラーメッセージが出てしまって、インストールが続行できないトラブルに遭遇しました。
最終的には、原因も判明し、解決もできたんですが、なかなか盲点でした。^^;
私が遭遇した問題の原因は、以下のようなものです。
この「原因3」がエラー発生の原因でした。
これが分かれば対処は簡単です。方法はいろいろあるでしょうが、例えば以下の方法があります。
どちらの方法も、要するには、『HDD内にプライマリ(基本)パーティションをあと2つ作成可能な状態にする』ということです。
Windows7の回復インストーラで、インストール先にHDD内の開放領域(未割り当て領域)を指定すると、なぜかプライマリパーティションを2つ作成しようとするので。
私の場合は、全ドライブのバックアップは存在する状況だったので、「対処方法2」の方法で一旦パーティション数を減らして、Windows7の回復インストールを完了させた後に、新たに拡張パーティションを作成して、そこに論理ドライブを2つ作成する(対処方法2の)方法で対処しました。
なお、このトラブルに遭遇するよりも前に対策が可能なのであれば、以下の方法でも行けそうな気がします。
この方法だと、回復インストーラは、指定したパーティションにWindowsをインストールするだけで、特に新たなパーティションを作成しようとはしなかったので。既存のシステムファイルを(後で自力で削除するなど)特に削除しなくても良いのであれば、この方法が楽そうです。^^;
しかしまあ、よく考えれば当たり前のことです。
……ということですから。
でも、今までWindowsが動作していた環境で、WindowsがインストールされていたCドライブ用のパーティションを1つ開放すれば、そこに新たにWindowsを回復インストールできるはずだ、と考えるのはおかしいことではないと思います。(^_^;;;
その考えが根底にあったので、パーティション数の制限に思い至るのにずいぶんと時間が掛かってしまいました。(^_^;;;
というわけで概要は以上です。
以下に、今回のエラーの原因や対処方法について、詳しく書いておきます。
なんで、パーティションを2つ作成しようとする仕様なのか、ちょっと疑問なのですが。
これが、すべてのWindows7に該当するのか、それとも特定の環境でのみそうするのかどうかは分かりません。ただ、
……と、なぜか、
……しようとするんですよね。
最初の100MB程度の小さな領域を何に使っているのかは分かりませんが。
今使っているWindows7稼働PCで確認してみたところ、Windows7は第1パーティションにインストールされており、HDDの先頭に100MB程度の小さなパーティションは存在していないように見えます。
とすると、この100MB程度の小さなパーティションは必ずしも必要というわけではないのですよね。
でも、回復インストールするインストーラが強制的に作成してしまうので、その「パーティションを2つ作成しようとする」処理自体は回避しようがありませんでした。
1台のHDDに、パーティションそのものは4つまでしか作成できません。
ただ、パーティションのうち1つを「拡張パーティション」にすることで、その「拡張パーティション」内に仮想的なパーティション(論理ドライブ)を複数作成することは可能です。なので、事実上、1台のHDDに5つ以上のドライブを作成することは可能です。
今回のようなケースでは、各パーティションが基本パーティションなのか拡張パーティションなのかを把握しておくことが重要ですね。(^_^;)
こういうトラブルを未然に防ぐためには、
という運用方式を採っておく方が良いような気がしました。
最近のメーカー製PCには、HDD内に不可視パーティションが確保されていて、そこにデバイスドライバなど(回復インストール時に利用する)データが入っていることがあります。なので、その領域のためにプライマリパーティションが1つ消費されています。
そのことも考えれば、事実上、自力で自由にできるパーティションは3つということになりますしね。
なお、パーティションの種類について詳しくは、以下の外部サイトなどを参考にどうぞ。
→「プライマリパーティションと拡張パーティション - Logitec」 (簡単な説明)
→「「プライマリパーティション」と「拡張パーティション」の違い」 (詳しい説明)
今回のケースで、『選択された使用されていない領域に新しいパーティションを作成できませんでした。[エラー:0x80042407]』というエラーが出た直接の原因はこれです。
今回、回復インストールを実施したPCでは、以下のようなHDD構造になっていました。
パーティションは合計4つです。これ以上のパーティション分割は不可能です。この状況で、もしドライブを増やしたい場合には、拡張パーティション内に論理ドライブを作成する方法しかありません。(だからこそ、パーティションの1つは最初から拡張パーティションにしてあるわけですが。)
ここで、Cドライブとして使っている第1プライマリパーティションさえ削除すれば、そこにWindowsを再インストール可能だと考えるのは、おかしくありませんよね?(^_^;)
まさか、回復インストーラが、そこにパーティションを2つ作成しようとするとは予想していませんでした。
冒頭にも書きましたが、最終的には、以下のようなHDD構造にすることで、問題は解消しました。
これで、パーティションは4つです。
というわけで、回復インストールを実施するインストーラが、まさかプライマリパーティションを2つ作成する仕様だとは予想外だった……という話です。(^_^;)
このパーティション数の制限のためにエラーが発生するのだ、と気付くまでに結構な時間(と試行錯誤)が掛かってしまいました。(^_^;;;
同様のトラブルに遭遇した人が少しでも早く解決できるように、ここに記しておきます。(^_^;;;
情報を頂きました。どうも、インストーラが作成する100MB程度の極小パーティションは、BitLockerなどのために確保される領域のようです。
→「ヒント: 不可解な小さなパーティションを理解して削除する」(Microsoft TechNet)
もしかすると、Windows7でも、Home Premiumなどの下位エディションであれば、このようなパーティションは作成されないのかも知れません……?(私が今回に回復させたのは、Windows7 Professionalでした。)
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