10時42分48秒 [小説]
ハヤカワ文庫から8月に出たSF小説「火星の人」を読了。(原題「THE MARTIAN」アンディ・ウィアー著)
面白かった……!
中止になった火星有人探査ミッションの撤退中の事故で、1人火星に取り残された青年のサバイバルを描いた小説。
分厚い本編(570ページくらい)中の大部分で、登場人物は1人だけです。(途中に時々NASAの様子とか、宇宙船クルーの様子も出ては来ますが)
もうとにかく次々に問題に遭遇して、それを自前の知識と計算能力でなんとか解決策をひねり出して乗り越えていくのが見てて(読んでて)楽しいです。頭が良くなった気になれるので。(笑)
作中で起きる問題が、実際に火星に取り残されれば現実的に直面するよなと思えるものばかりな点がすごくリアルでした。
あと、何より一人称(日誌)の文体が軽くて面白いです。ユーモアのセンスが。「この状況からどうすんの!?」と思える、かなり命の危機に瀕したシーンでも、そこで出てくるユーモアあるセリフ(というか日誌の記述)に何度も笑えました。
これは、おもしろいです……!
分厚くて分量が多いので、寝る前にちょっとずつ読み進めてきました。たぶん10日くらいに分けて読んだのかな。
面白くて面白くて読書を中断するポイントがなかなか得られなくて困りました。(^_^;;;
本は分厚いんですが、電子書籍版も出ているようです。(オリジナルの英語版は、最初に作者のウェブサイトで無償公開されて、その後Kindle版を出して、最後に紙書籍になったらしいです。解説によると。)
SFが好きならもちろんお勧めですが、もしかしたらSFに興味がなくても楽しめるんじゃないかとも思います。
■「火星の人」(ハヤカワ文庫SF)(@Amazon.co.jp)
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