17時07分37秒 [おたく]
電子書籍を買うことが多くなったが、小説だけはまだ紙版を買う理由
過去に購入した電子書籍を数えてみると、いつの間にか280冊を超えていました。
だいたい80%弱くらいがヨドバシドットコムのDolyで読んでいて、20%くらいはAmazonのKindleで読んでいます。あと、ほんの数冊にだけhontoアプリも使っていますが。メインはDolyとKindleです。
電子書籍を購入するようになったのは、だいたい2016年の春頃からです。2年半前くらいですね。主に7インチのAndroidタブレットで読んでいます。
もはやコミックに限定すると、9割方は電子版を買うようになったと思います。
最大の理由は、「置き場所がないから」ということなんですが。(^_^;)
それでも、小説に関してだけは、今でもまだ紙(文庫)版の方が遙かに便利です。迷う理由がなく、紙版一択です。
紙が便利というか、電子版の小説が特別不便なだけなんですが。
以下はその話も含めた電子書籍の話。
- マンガの場合は、ほぼ電子書籍版を購入する理由
- 小説の場合、電子書籍版は不便で、紙版がとても便利な理由
- ビジネス書なども電子版で良いように思えてきた
- PC関連(プログラミング関連)解説書だと、紙と電子の両方が欲しい場合も
- 雑誌は紙版が望ましい場合と電子版が望ましい場合がハッキリ分かれる
- 電子書籍リーダーの表示にはまだ不満が多い
マンガの場合は、ほぼ電子書籍版を購入する理由
もはやマンガは電子書籍版を購入するのがデフォルトになりました。
何か特別な理由があれば紙版を買うこともまだありますが、何もなければ電子版を選択します。
その最大の理由は、置き場所がなくなるからです。(^_^;)
いくら本棚を増設しても空間に限りがある以上は最終的には置ききれなくなりますよね。
そして、その最終段階には何度か到達しています。(笑)
もうこれ以上は置けないなあ……と思ったら、「そういえばここに本棚を増設できますね」という空間を見いだして増設、ということが何度かありました。(^_^;)
でも、あまりにも本棚を増設しすぎて床が抜けると非常に困りますし(^_^;)、何にしても結局は処分しなければならなくなります。(マンガに限らず)
あと、コミック(マンガ)の場合は、外でちょっとした時間に読むことが多いので、自宅から持って出る必要がある、という点もあります。
電子書籍なら、何冊あっても端末の重量だけで済みますからね。
それでもなお紙版を購入するケースがあるのは、「自分以外も読む場合」ですかね。
端末を貸すことはできませんし。(いや、一瞬で済むなら貸しても良いですが。たいていはそんな短い時間では済まないでしょう。)
▼気に入っている作品ほど、電子版を買う方が望ましいとも思えてきた
以前、コミックの購入を紙版にするか電子版にするかで迷う際には、「これは特に気に入っている作品だから紙版にしよう」と考えてしまうケースがよくありました。
でも、置き場所が不足すれば、たとえ気に入っていても廃棄する結末になります。
その結果、最初から電子版を選択していた「大して気に入らなかった本」はそのままいつでも読める状態で残っているのに、紙版を購入した「気に入っている本」は廃棄処分によって二度と読めなくなるということになってしまいます。
その点を考えると、気に入っているならむしろ電子版を買っておく方が望ましい気がします。
(紙も電子も両方買え、という意見もあるでしょうが。:笑)
気に入るかどうかが購入段階では分からない作品では、なおさら置き場所を取らない電子版が望ましいでしょう。
つまり、結局は「マンガは全部電子版が良い」という結論になります。(^_^;)
今のところ紙版を買っているコミックは、
- シリーズの過去巻を紙で買っており、かつ気に入っているので、本棚に揃えたい
- 電子版が存在しない
- 自分以外も読む(可能性がある)
という3点のどちらかに当てはまるケースですね。
それ以外は、電子版を買うと思います。
なので、9割方は電子版になるわけです。
小説の場合、電子書籍版は不便で、紙版がとても便利な理由
これが今回の本題なんですが。
小説の場合は、ほぼ迷うことなく紙版を購入します。選択肢はありません。
小説の場合は、電子版より紙版の方が圧倒的に便利な理由があります。
それは、「登場人物一覧ページ」や「(ファンタジー小説などでの)世界地図ページ」を頻繁に参照することが多いためです。
紙の本なら、それらのページに指を挟んでおけば一瞬で参照できますよね。
でも、電子書籍だとある特定のページを参照するにしても、メニュー操作が激しく面倒ですから。
▼登場人物一覧や世界地図ページを頻繁に参照する理由は
残念ながら私は記憶力が大してよろしくないので、人物名や地名を覚えていないことが多々あります。
登場人物が15人近く居るような小説だと、名前だけが登場してもなかなかどんな人物だったのか思い出せないことが多いです。
しかも、作中の人物は、相手を名字(ファミリーネーム)で呼ぶ場合もあれば名前(ファーストネーム)で呼ぶ場合もあったりして様々なので、余計に何が誰だったか分からないこともあります。
なので、人物が多い場合には「登場人物一覧」ページの頻繁な参照が欠かせません。(^_^;)
※だから、本文中に名前が出てくるのに、登場人物一覧ページに載っていない名前があると、苛立ちます。(笑)
ファンタジー小説などでは、世界地図が重要な場合も多々あります。
特に戦記物とかはそうですね。どこの国からどこを経由してどこへ攻めるとか、そういう情報は文字だけだと分かりにくいので、地図ページで確認したいと思うことが多いです。
なので、地名を目撃する度に、すぐさま世界地図で確認できることがとても重要です。
※なので、重要な場面で登場する地名なのに、世界地図ページに描かれていなかったら、「なんで書いてないんだよ!」と苛立つことになります。(笑)
▼小説の電子書籍版には、もっと大きな可能性はあるんですが、実現はされていませんね……
上記の点が改善されて、「登場人物一覧」ページや「ファンアタジー世界地図」ページを一瞬で参照できるようになれば、小説も電子書籍版で良いかも知れません。
例えば、画面を下から上へスワイプすれば登場人物一覧を一時的に参照できて、上から下へスワイプすれば世界地図を一時的に参照できるとか。
そのほか、電子書籍版の小説ならではの可能性として、
- 文中に地名が出てきたらタップすることで地図に場所がポイントされたり、
- 人名が出てきたらタップするとプロフィールが出てきたり
……というような機能が考えられます。
でも、今のところはそのような高機能なコンテンツを備えた電子書籍版小説は存在しなさそうですね。
単に「紙書籍の電子版」という位置づけだと、電子書籍版データ専用にコンテンツを加えるということは考えられないのでしょうし。
紙版の出版がなくなって(なくなるというか、オンデマンドの製本はあっても良いと思いますが)、電子版がデフォルトになれば、そういう付加機能も出てくるかもしれませんけども。
何にしても、リーダーがそういう機能をサポートしない限り実現はできないので、何らかの標準規格としてどこかが音頭を取って製作しないと無理そうですね……。
というわけで、小説の電子版に存在する不便さが何らかの方法で解消されたら、小説も電子版で良くなるとは思うんですが、まだまだ先の話のような感じがしています。
なので、小説は迷うまでもなく紙版一択なわけです。
ビジネス書なども電子版で良いように思えてきた
新書とかビジネス書では、気になった箇所に付箋を貼りながら読み進めて、後から一括して見直してメモしたいことはメモする……というような読み方をしていたので、主に紙版を買っていました。
でも、よくよく考えると、電子書籍アプリの機能でマーカーを引いておいて、その画面をキャプチャして画像として残しておく方がよほど便利です。(^_^;;;
※本当はマーカー部分をテキストデータとして抽出して保存しておけたら一番便利なんですが。著作権保護的な面から、大量のテキスト抽出は許さないアプリが多そうです。
それでも画面キャプチャはできますから、マーカー部分だけを後から読み返せるように画像として残しておく、ということは簡単です。
なので、最近は新書やビジネス書でも電子書籍版を買うことが多くなりました。
電子書籍版がリリースされていないビジネス書も時々あるので、そういうのは紙版を買いますけどもね。
PC関連(プログラミング関連)解説書だと、紙と電子の両方が欲しい場合も
推しだから両方買う……! というわけではありません。^^;
紙版と電子版の双方に、メリットとデメリットがあるので、メリットを享受したければ両方必要、ということです。
▼解説書での紙版のメリット
解説書の場合、あるソースコードが提示されて、そのコードの各部分についての解説が数ページ続く……という形態もよくあります。
その場合、できるだけ両方を見渡せる状態で読めるのが理想です。
紙なら、視線を移動させるだけで2ページは読めますし、あらかじめ指を挟んでおけば数ページを飛ばしてめくるのも一瞬です。
電子書籍だと、1ページずつめくるしかないので、「5ページ前に掲載されていたソースコードを確認したい」という場合に、一瞬では操作できません。
また、PC系の書籍はたいてい大きいので、図版の大きな電子書籍だと縮小されすぎて読みにくいことがあります。
そういう点では、紙版が便利です。
※電子書籍アプリにはたいていブックマーク機能がありますが、ブックマーク機能を呼び出して移動する操作は、そこそこ手間がかかります。紙の本での、「指で挟んでいたページを開く」という手の動きとは比べものになりません。
▼解説書での電子版のメリット
PC関連の解説書の中には、一度読めば充分な本もありますが、リファレンスのように後から何度も参照したい解説書も多々あります。
大きな本なら、巻末の索引で探すよりも検索機能で探す方が早いです。
特にプログラミング言語関連の書籍では、本文中の記述を全文検索できるととても便利です。
なにより、出先で参照したい場合には、重量のある紙版を持ち歩くのは不可能なので、かさばらない電子版が唯一の選択肢とも言えます。
そういう点では、電子書籍版が便利です。
▼紙版の所有者には電子版もくれるという形態にならないものか
上記の点から、PC関連(プログラミング関連)書籍だと特に、紙版と電子書籍版の両方を持っておきたい、と思うことがちょくちょくあります。(^_^;)
実際に両方買うケースはまずないんですけども。だって1冊3,000円とかするのは基本ですし。(^_^;;;
基本的に、「本」というのは、物体ではなく情報を購入しているわけですから、紙版の所有者にはほんの少額の手数料だけで電子版もくれる、という販売形態になるとありがたいのですけどもね。(^_^;;;
(※「紙版の所有者は電子版を半額で買える」というサービスはあったと思いますが、さすがにちょっと半額は高いと思うのです……。(^_^;;;)
雑誌は紙版が望ましい場合と電子版が望ましい場合がハッキリ分かれる
逆に、雑誌の場合は、紙版が望ましい場合と電子版が望ましい場合とで明確に分かれる感じがします。
▼紙版が良い雑誌
大型の雑誌は、電子版だとちょっと閲覧が厳しい場合があります。
端末の物理的な画面面積が紙の雑誌並みに広いのであれば問題はないんですが、小型の端末で読んでいる場合には、誌面が縮小されすぎると読みにくいです。
私はNATIONAL GEOGRAPHICを紙版で定期購読していますが、たまたま無料版の電子版をタブレットで読む機会があって試してみたんですが、やはり7インチタブレットでは文字が小さくなりすぎて読むのは厳しかったです。
もちろん、ピンチアウトすることで拡大可能ではありますが、拡大・縮小を繰り返しながら読み進めるのは手間が掛かりすぎて現実的ではありません。
全体を見渡しにくいですし。
やはり、大型の雑誌はまだ紙が良いと言えそうです。
また、週刊ニュース雑誌としてNewsweekの紙版も定期購読しています。(本国アメリカでは既に紙版は廃止されていて電子版しかないようですが。)
これも紙の方が便利だと思います。(※ただ、電子版を読んだことはないので比較したわけではありませんが。)
私はこの雑誌を主に昼食を食べながら読むんですが、飲食しながら端末を操作すると汚れが気になりますので。(^_^;;;
週刊のニュース雑誌は長期保存しないので、多少汚れても特に気にしません。
それよりも、雑誌を机の上に広げたままの状態で、雑誌には手を触れずに食事しつつ読み進められるのは便利です。(^_^;) 少なくとも見開きの2ページは一気に読めますし。
薄いので、持ち運びは元々別に不便ではありませんしね。
なので、雑誌は概ね紙版の方が便利そうかな……と思うんですが、
……マンガ雑誌の場合は別です。
▼電子版が良い雑誌
マンガ雑誌は、電子版で十分というか、電子版の方が望ましいです。
なぜなら、マンガ雑誌はたいてい激しく分厚いので、持ち歩きに向いていない上、処分するのも大変だからです。(^_^;)
それでいて、そこに掲載されている作品は(最終的にはコミックサイズに縮小されて販売される前提の内容なので)せいぜい小型タブレットサイズあれば十分読めますから。
マンガ雑誌の面積はコミックよりも広めですが、それを読む端末の画面もそれと同等まで広い必要性はほとんどありません。
なので、電子版に不都合はなく、スペースを取らない分、電子版の方が便利です。
電子書籍リーダーの表示にはまだ不満が多い
というわけで、小説や大判雑誌・読み捨て雑誌以外を読む場合には、電子書籍は便利です。
とはいえ、電子書籍リーダー(電子書籍アプリ)自体には、まだまだ不満な点があります。
電子書籍アプリは、たいてい本棚に面陳する感じで書籍が並んで表示されます。
それは良いんですが、表示順序を自分では指定できないんですよね……。
直近に読んだ本が強制的に先頭に来る仕様も悪くはないんですが、それとは別にユーザが自力で並び替えできるモードも欲しいです。でないと、冊数が多くなったときに後から読み返す本を探すのが大変で。
検索は可能ですけども、本棚をざーっと眺めないと本の存在を思い出せない場合もありますし。(^_^;;;
本を自由に並び替えたいという需要は結構あると思うんですけども、実はそう考えるのは少数派なんですかね……?
もっとも、冒頭でも言いましたが、私が使っている電子書籍リーダは、ヨドバシドットコムのDolyと、AmazonのKindleの2つがメインで、たまにhontoのhontoアプリを使う程度ですから、他の電子書籍アプリ事情は知らないんですけども。
しかしながら、それだの多少の問題点があっても、最大のメリットである「置き場所に困らない」という点がとても大きくて、電子版を買う強い動機になっています。
もちろん、常に読めるようにしておくためには端末側のディスクスペースは必要ですが。
※端末からデータを消してしまっても、(電子書店のクラウドにはあるので)いつでもダウンロードできる、とは言えますが。電子書店(電子書籍アプリの販売元)がサービスを廃止しない限りは。
▼おすすめはヨドバシドットコムのDoly
電子書籍のほとんどはヨドバシドットコムで買っています。
専用の電子書籍リーダー「Doly」で読めます。
iOS版、Android版のほか、PC向けにWindows版やMac版もあります。
ヨドバシだと電子書籍はポイント20%還元で、たまーに30%還元のキャンペーンをやっていたりします。
しかも、購入時に「領収書を発行する」にチェックを入れると、数日後に郵送で届けてくれます。(^_^;)
事務手続きで領収書が必要な場合には便利です。(Amazonだと、自力で印刷しないと領収書が手に入りませんから、若干手間です。)
ヨドバシドットコムで取り扱いのない版元の場合だけ、Kindleで買う感じです。
とはいえ、Kindleの場合は、Kindle Unlimitedとか、Prime Readingのような(条件を満たせば)無料で読める電子書籍がある点がメリットではありますね。
私はKindle Unlimitedは(一時的なお試しキャンペーン期間を除いては)契約していませんが、Prime会員ではあるので、Prime Readingは利用できます。それら経由でも何冊かは読みました。
電子書籍アプリの開発者には小説を読んでもらいたい(笑)
というわけで、電子書籍について雑多に語ってきましたが、一番言いたいことは「小説は今のところ紙一択」ということです。(^_^;)
ぜひとも、登場人物一覧ページや世界地図ページを一瞬で参照できるような機能を搭載して欲しいです。
電子書籍データ側にも、どこが登場人物一覧情報で、どこが地図掲載ページなのかを判別させるような仕様が必要でしょうけども。
こういうのをどこかが標準化したりしないもんでしょうかねえ……。
まあでも、小説を読む層自体が、世間では少数派ですからね……。なかなか実現は難しそうかな……?(^_^;;;