13時48分05秒 [税金・経済]
日常的な金銭管理の面からもクレジットカードは作りすぎない方が良いのは間違いないですが、しかし1枚だけしか持っていないとそのカードが使えなかったとき(使えなくなったとき)に困ります。
日常的に利用しているメインのクレジットカードで、4年前に不正利用の被害に遭いました。とあるネット上のショッピングサイト(たぶんそれなりには名の知れた某お菓子製造会社の自社サイト)からの情報流出が原因だったと後から分かったので自分に落ち度はなかったのですけども、しかし「どこでもメインのカードで気軽に決済」していたのはやや軽率だったなと反省しまして、それ以後は初見のサイトでの決済にメインカードは使わない方針にしました。
※その不正利用被害が判明してからカードが再発行されるまでの話は、4年前にブログ記事「クレジットカードの不正利用被害に遭ってしまった記録」で書いたので興味があればそちらをご覧下さい。
不正利用被害に遭っても、クレジットカード会社側の対応はとても丁寧かつ正確だった上にちゃんと補償があったので金銭的な損害は一切ありませんでした。それでも、不正利用分の特定やカードの再発行手続きとかに時間を取られますし、新しい番号でカードの再発行を受けるまでの間は一時的にメインカードが使えなくなる不便もあります。なので、メインで利用しているカードが被害に遭うとちょっと困ります。
上記のような問題でメインカードが使えなくなってしまったときに、例えばネット接続利用料のような「毎月ある定期決済」の期日が迫っている場合には、一時的にでも他のカードに決済を切り替えないといけません。決済に失敗してサービスが止められてしまうと困りますし。銀行振込やコンビニ決済のような他の手段に切り替える手もなくはありませんが、期日が迫っているときにその変更手続きが間に合うのかどうかはサービスによりけりでしょうから分かりませんし、コンビニ決済だと手間と無駄な手数料も掛かります。なので、サブ用途として2枚目のクレジットカードがあれば便利です。
ただ、だからといって、初見サイトでの決済用として「サブ用途のクレジットカード」を使えば良いかというと、そうとも言い切れません。もちろんメインカードを使うよりはマシですけども、クレジットカードである以上は限度額まで使えてしまいますから、いざ不正利用に遭ってしまったら手続きが面倒なことに変わりはありません。
そこで私が用意したのは、VISAデビットカードです。(※別にMasterCardやJCBのデビットカードでも良いのですが。要するに、クレジットカードとして使えるデビットカードです。)
VISAデビットカードというのは、
……というカードです。
銀行口座から直接引き出されるカードのことをデビットカードと言いますが、それをVISAカードとして使えるのが「VISAデビットカード」です。(普通のクレジットカードとは違って借金にならないので、発行に審査は要りません。たぶん16歳以上なら誰でも作れます。年齢の下限はカード会社によって異なるかも知れませんが。)
※一部の決済では「デビットカードだと不可」という制限があるので、完全にクレジットカードと同じように使えるわけではないのですが、少なくとも私は今まで「デビットカードなのでダメ」という状況に遭遇したことはありません。
クレジットカードというのは、普通はカード会社に対する「借金」ですけども、クレジットカードとして使えながら借金にはならないのがクレジットブランドのデビッドカードです。普通のクレジットカードのように決済できますが、実際には決済額が紐付いている銀行口座から即時に引き落とされるからです。この場合、「カードの利用限度額」は「銀行口座の残高」と同じになりますから、持っているお金以上の額を使うことはできません。
銀行口座と紐付いたVISAカードなので、発行は銀行から行います。
VISAデビットカードを発行してくれる銀行はいろいろありますが、もちろんメインバンクで作ってはいけません。(^_^;)
メインバンクから青天井で引き出されたら困るからです。
まずは口座を持っていないネット銀行で新たに口座を開いて、そこでVISAデビットカードを作ります。
そして、その口座に少額だけを入れておきます。
こうすると、少額だけしか使えないクレジットカードを用意できます。
このカードを、初見サイトでの決済用に使います。
カードの不正利用被害に遭ってからは、初めて利用するサイトや大手ではないサイトではこのVISAデビットカードを決済に使う方針にしました。
この方法だと、以下のメリットがあります。
まず最大のメリットは、
という点です。
ただ、このメリットは「2枚目のクレジットカード」でも得られるメリットですが。
VISAデビットカードを使うメリットは、
という点です。
先の記事にも書きましたが、私が不正利用被害に遭ったときは合計10万円くらいの(主に海外での)不正決済があって、カード会社の担当者との通話で1つ1つ「これは身に覚えのある決済ですか?」と尋ねられてチェックしていく手間がありました。
カードの限度額が高ければ高いほどどんどん不正利用できてしまうわけですから(※カード会社側のシステムで決済が止められたので、限度額いっぱいまで不正利用されたわけではありませんでしたが)、利用上限額を低く抑えられれば、その手間も抑えられるでしょう。
普通のクレジットカードでも申請すれば限度額を低く設定できるのでは? と思われるかも知れませんが、クレジットカードの限度額を変更する手続きは面倒ですから頻繁な調整はできません。
VISAデビットカードなら、銀行の残高を調整するだけで限度額が連動して変わりますから、一時的に大きな額の買い物をしたいときには、その直前にその口座に必要な額を入れておけば良いだけなので、何も手続きする必要はありません。単にATMから入金するだけです。普段の残高は少額に留めておけば良いでしょう。
私はだいたいこのVISAデビットカードに紐付けている銀行口座には、5千円~1万円の範囲だけを入れておく方針にしています。初見サイト(または安全かどうか確信が持てないサイト)で何かを買いたいと思ったときに、それが5千円を超えることはあまりないからです。
しかし、あまりにも残高が少なすぎると、「いま(今日)買いたい」と思ったときに使えない可能性があってやや不便ですから、残高を5千円~1万円くらいの範囲で維持するようにしています。
VISAデビットカードを無料で発行してくれるネット銀行はいろいろありますが、私はGMOあおぞらネット銀行を使いました。
理由は、主に以下の4点です。
「少なくとも」というのは、口座残高に応じて無料回数が変化するからです。
しかし、私の使い方では(少額しか入れておかないので)常に最低回数ですけども。^^;
※(2)なら、口座に補充するのも簡単です。
※(3)と(4)があるので、仮に使わなくなったとしても引き出す(または自分の別口座に送金するのに)手数料は要らないでしょう。
そのほか、(ネット銀行ならたいていどこでもある特典ですが)同じGMOあおぞらネット銀行の口座間なら振込手数料は無料という特典もありますが、まあ、これはあまりメリットにはならないでしょうね。(^_^;)
なお、VISAデビットカードの利用額の0.6%がキャッシュバックで返ってきます。
この還元率はもっと高い銀行もありますから、その辺も考慮して決めれば良いのではないかと思います。(私の場合は、そこのネット銀行は別用途で既に口座を持っていた等の理由で採用できなかったりしただけです。)
最近では、Amazon Payとか、楽天Payとか、既存のネットサービスのIDで決済できるショップもちらほら見かけます。
そういう決済方法が選択できる店ではそれを採用すれば、メインカードで決済しつつも、カード情報はショップに伝えずに済むので望ましそうです。
問題は、そういう決済方法が使えるショップはまだそんなに多くはないことですが。
というわけで、メインのクレジットカードとは別に、限度額を自由な額で低めに抑えられるクレジットブランドのデビットカードを作っておけると望ましい、という話でした。
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