CGIの動作要件
動作要件はとても緩いので、たいていのウェブサーバでは何も気にせず10ファイルをアップロードするだけで使える場合も多そうな気がします。
CGIの設置環境要件
- CGIは Perl で記述しています。動作には、Perl 5 が必要です。(※Perl 5.6以上)
- CGIモジュールとTime::Localモジュールも必須ですが、CGIが使用可能なサーバならたいていインストールされているので問題ありません。(もしそれらがない場合でも、両モジュールを別途入手してCGIと同じディレクトリに置き、読み込むよう設定すれば使えます。)
- それ以外には、特に必要なものはありません。データベースは使いません。
動作サーバの例
- さくらインターネットのライトプラン(※最も安いプラン)でも動作します。
- ロリポップ!のエコノミープラン(※最も安いプラン)でも動作します。
- プロバイダ提供スペースや、無料サーバでも、CGI(Perl5)の動作が可能ならたいていは問題ない気がします。
- そのほか、「CGIの設置が可能」と謳っているサーバなら、たいていどこでも動作するでしょう。
当サイトは、「さくらインターネット」のサーバ上で公開されています。
さんごよみCGIの動作テストも、さくらインターネットのサーバで実施しています。さくらインターネットをお使いなら、何も書き換えることなくそのままアップロードしてパーミッションを正しく設定すれば動きます。
▼何の準備もないままで、問題なく動作すると思われるレンタルサーバ群の例:
- さくらインターネット (※作者自身が動作確認済み/suEXEC)
- ロリポップ (※作者自身が動作確認済み/suEXEC)
- リトルサーバー (※作者自身が動作確認済み/suEXEC)
- WitchServer
- スターサーバー
- XREA
- Just-Size.Networks
- usamimi.info
- fya.jp
- Xserver(エックスサーバー)
- SPPDレンタルサーバー
- NTTPC WebARENA SuiteX/S
- NTTコミュニケーションズ Bizメール&ウェブ
- CPI(KDDI)
- ConoHa WING
▼動作のためには、事前に(コントロールパネルから)動作必須Perlモジュールのインストールが必要だと思われるレンタルサーバ群:
必須モジュールのインストール方法は、てがろぐCGIのセットアップ方法解説ページを参考にして下さい。
CGIの設置方法
設置手順1:CGIファイル1行目を(必要に応じて)書き換える
最近のウェブサーバなら、おそらく特に何も書き換えずにそのままアップロードするだけで動くことが多いです。
なので、まずは何も書き換えずに「設置手順2」へ進んで下さい。
もし、最終的に(設置手順3の後で)「500 Internal Server Error」が出るようなら、
CGIソースの1行目にある #! /usr/bin/env perl
の記述を、例えば #! /usr/bin/perl
や #! /usr/local/bin/perl
などに書き換える必要があります。
その場合は、sangoyomi.cgi をテキストエディタで開いて、1行目をサーバ会社が指定する通りに書き換えて下さい。
テキストエディタには、EmEditorをお勧めしています。さんごよみCGIの開発にもEmEditorを使っています。(EmEditorは、無料版として使うこともできます。)
そのほか、文字コードにUTF-8(BOMなし)が扱えて、改行コードを明示的に[LF]に指定して保存できるテキストエディタなら、何を使っても問題ありません。
※Windows7以下の「メモ帳」では編集できませんのでご注意下さい(改行コード[LF]が改行として認識されないため)。
Windows10以降なら「メモ帳」でも大丈夫です。
設置方法2:ウェブサーバへのファイルのアップロード方法
説明用の「README.TXT」ファイルを除くすべてのファイルを任意のディレクトリ※1にアップロードして下さい。
サブフォルダ(サブディレクトリ)の存在は必須ではありませんが、UPする場合はフォルダ構造(階層構造)を維持したままアップロードして下さい。
▼基本構造(10ファイル+オプション2フォルダ)

アップロードする際、お使いのFTPソフトに転送モードの設定がある場合は、
- CGIソースを書き換えずにUPするなら「バイナリモード」にする方が無難です。
- CGIソースを編集してからUPするなら「アスキーモード(テキストモード)」にする方が無難※2です。
※1:Webからアクセスできる場所なら、どこでも好きなディレクトリにアップロードすれば良いです。ただし、次の2点は避けるようご注意下さい。
-
WordPress等CMSの完全な支配下にあるドメインにはアップロードしない方が無難です(しても良いのですが、WordPressの完全な支配下にあるドメインで使うには、少々特別な対策が必要な場合があります)。
もちろん自力で解決する知識があるならそこに設置しても構わないのですが、WordPressやそれに付随して用意される.htaccessファイルの設定や仕様に詳しくない場合には、別のサブドメインを使う方が早いと思います。
(WordPressの存在するドメインであっても、WordPressのセットアップされているディレクトリ配下以外のディレクトリに設置できるなら、おそらく問題はありません。)
-
ウェブサーバに最初から用意されている cgi-bin ディレクトリでは使えません。それ以外のディレクトリにアップロードしてご使用下さい。
最近のレンタルサーバでは滅多にないと思いますが、ウェブサーバが最初から cgi-bin ディレクトリを用意しているサーバがあります。
ここは特殊な設定がなされているディレクトリなので、ここにCGI一式の全ファイルを入れてしまうと、「動作はするものの、装飾(スキン)が適用されないし、画像も表示されない」という問題が起きます。
このようなサーバでは『cgi-bin ディレクトリの中身はすべて実行ファイルである』という前提で動作させてしまうため、画像やCSSファイルのような『ブラウザがそのまま中身を読めば良い』ファイルを置くと、正しく読んでくれなくなる問題があるためです。
cgi-bin ディレクトリとは『本当にプログラムだけ』を置くためのディレクトリなので、配布CGIの一式全部を設置する場所としては適切ではありません。
※2:構成ファイルのうち、少なくとも sangoyomi.cgi と fumycts.pl の改行コードは [LF] である必要があります。[CR] や、[CR]+[LF]だとエラーになります。
- ZIPに含まれているファイルでは最初からそうなっていますので、編集していないならバイナリモードでアップロードすれば確実です。
- ソースを編集した場合でも、改行コードを [LF] にして保存できているならバイナリモードでアップロードできます。しかし、確信が持てない場合はアスキーモード(テキストモード)でアップロードする方が無難かもしれません。
考えるのが面倒なら、ZIPに含まれているものをとりあえず全部アップロードすれば良いです。(笑)
ZIPのままアップロードして、サーバ上で展開できるならその方が楽かもしれません。
設置方法3:パーミッションの設定
アップロードしたファイルのパーミッション(アクセス権/属性)を下表のように設定して下さい。
お使いのウェブサーバで「suEXEC」という安全な仕組みが有効になっている場合は「suEXEC」側の値を設定しないと動かない可能性があります。
お使いのサーバの仕様が分からない場合は、下記の3ステップの考え方で試してみて下さい。
- まず、「suEXEC」の方の値に設定してみて下さい。それで動けばそのままお使い頂けます。
- もし動かなかったり不都合がある場合は、次に「一般の場合」の 705 や 604 のように真ん中がゼロの値を設定してみて下さい。それで動けばそのままお使い頂けます。
- それでも動かない場合は、「一般の場合」の 755 や 644 の方の値を設定してみて下さい。
※備考:さくらインターネット、ロリポップ、リトルサーバーでは、suEXECの方に設定すれば良いです。
ファイル名 | パーミッション | 補足 |
suEXEC※A | 一般の場合※B |
▼プログラムファイル |
sangoyomi.cgi | 700 | 705 (755) | メインCGI (これを実行します) ※0 |
fumycts.pl | 600 | 604 (644) | 補助プログラム (メインCGIから呼び出されます) |
▼データファイル(CGIによって書き換えられるファイル) |
data-schedule.xml | 600 | 606 (666) | スケジュール記録用ファイル(CGIによって編集されます) ※1,2 |
data-weekly.dat | 週間予定表の記録用ファイル(CGIによって編集されます) ※1,3 |
data-longterm.xml | 長期予定表の記録用ファイル(CGIによって編集されます) ※1,2 |
sangoyomi.ini | 設定記録用ファイル(CGIによって編集されます) ※1,4 |
psif.cgi | パスワード・セッションID格納ファイル(CGIによって編集されます) ※1,5 |
▼表示HTML関連ファイル |
skin-cover.html | 604 644 ※たぶんデフォルトのままで可 | 表示用スキンファイル(テンプレートHTMLファイル:全体用) ※1 |
skin-oneday.html | 表示用スキンファイル(テンプレートHTMLファイル:一日用) ※1 |
sangoyomi.css | 表示用スタイルシートファイル ※1,6 |
▼サブディレクトリ(※設置は任意) |
backup | 705 | 707 (777) | 自動バックアップファイルが蓄積されるディレクトリ ※7 |
images | 705 | 707 (777) | 投稿画像ファイルが蓄積されるディレクトリ ※7 |
※A:suEXECという安全な仕組みが採用されているサーバでは、こちらの値を設定しないと正しく動かない場合があります。(特にディレクトリの値を「一般の場合」にはしないようご注意下さい。)
※B:ウェブサーバのヘルプをご参照頂き、サーバ側が要求する(推奨する)値があればそれに設定して下さい。そのような情報がないか分からない場合は、まずは「705」や「604」のように真ん中がゼロの値にしてみて下さい。それで支障がある場合には、「755」や「644」などの(真ん中がゼロではない)値の方をお試し下さい。
※0:ファイル名を「index.cgi」に変更しても動作可能ですが、それよりは .htaccessファイルを使って「sangoyomi.cgi」を省略してアクセス可能にする方法の採用がお勧めです。
※1:ファイル名は自由に変更可能です。(ファイル名の変更内容は sangoyomi.cgi 内に反映させる必要があります。よく分からない場合はデフォルトのままご使用下さい。)
※2:ファイル拡張子は.xml以外に変更しても構いません。(記録形式はXMLです。)
※3:ファイル拡張子は.dat以外に変更しても構いません。(記録形式は独自の形式です。)
※4:ファイル拡張子は.ini以外に変更しても構いません。(記録形式はINIベースの独自仕様です。)
※5:ファイル拡張子は.cgi以外でも構いませんが、外部から閲覧されるのを防ぐために「.cgi」にしてあります。他の拡張子に変更する場合は、.htaccessファイルなどを使って中身が閲覧されないように設定しておく方が無難です。ログイン用のパスワードを忘れてしまった場合は、このファイルの中身を空っぽにして再度アップロードすると、無条件ログインが可能になります。
※6:ファイル拡張子は.cssでなければなりません。
※7:このディレクトリには「書き込み権限」の付与が必須です。(※サーバでsuEXECが使われている場合は、705等の一般的な値のままで正しく動作します。逆に、777などに設定すると動かなくなります。)
➡ ここまで完了したら、もう動作するハズです。
リトルサーバーでお使いの場合、sangoyomi.cgiのパーミッションは 700 でも動作しますが、無用なアラートがエラーログに記録されないようにするために、パーミッションは 704 にすることをお勧め致します。
セットアップ上の補足
※別スキン(オプションスキン)を使う場合のアップロード先
さんごよみには、複数のスキンをアップロードしておいて、別スキンを一時的に適用する(スキンを切り替える)機能があります。
その機能を使う場合は、「1スキン=1サブディレクトリ」の階層構造でアップロードして下さい。ディレクトリ名は何でも構いません。
スキンファイルは、置き場所に応じて以下のように扱われます。
- CGIと同じディレクトリにあるスキンファイル = 標準スキンとして初期状態で適用される
- CGIのあるディレクトリのサブディレクトリにあるスキンファイル = 管理画面から切り替えられる別スキンとして機能
※文字コードについて
配布ファイルの文字コードは、すべて UTF-8 になっています。
UTF-8コード以外での動作は想定していませんし実験もしていません。
文字コードは、UTF-8のままアップロードされることをお勧めしますが、他の文字コードを使用したい場合は、全ファイルを使用したい文字コードに変換した上でアップロードして下さい。一部のファイルだけ文字コードを変えると、文字化けが起こります。
(文字コードを変更した場合は、sangoyomi.cgi の68行目を適切に書き換える必要があります。)
よく分からない場合は、文字コードを変換せずUTF-8コードのままご使用下さい。
※サンプルデータについて
データファイル内には、サンプルデータが含まれています。
サンプルデータが不要なら(※当然不要でしょうが:^^;)最初に使用する際に管理画面上で削除して下さい。
もしくは、中身が空のデータファイル(data-schedule.xml、data-weekly.dat、data-longterm.xml)を新しく作成してからアップロードしても構いません。しかし、ファイル自体のアップロードを省略すると、動作時にエラーになります。
CGIの更新方法
更新情報
最新バージョンで新たに追加された機能や修正された不具合等の案内は、更新履歴でご覧頂けます。
CGIをバージョンアップする方法
以前のバージョンをお使いの場合は、sangoyomi.cgi と fumycts.pl の2つのファイルのみを上書きアップロードして下さい。
それ以外のファイルをアップロードする必要はありません。
特に、データファイルを上書きしてしまうと、過去のデータが消えてしまいますので、くれぐれもご注意下さい。
なお、CGIソースに直接記述する形の設定は、上書きするとデフォルト設定に戻ってしまいます。アップロードする前に、以前と同じように編集しておいて下さい。
※データの互換性について
データファイルはそのままの状態で、CGIを最新版に更新するだけで使い続けられます。
※Ver 1.x系から Ver.2系 へのアップグレード時でも、データファイルや設定ファイルはそのまま引き継げます。
※スキンの更新について
もし、配布されているスキンをそのまま利用している場合は、スキンファイル群も同時に上書きアップロードすれば、新しく加わった表示機能を簡単に活用できます。
スキンをカスタマイズして使っている場合は、上書きアップロードはしないようご注意下さい。その際は、新パッケージに含まれるスキンHTMLやCSSの中身を別途ご覧になりつつ既存スキンを編集すると、カスタマイズしやすいでしょう。
※データが失われてしまった場合は自動バックアップから復元
もし自動バックアップ機能を有効にしている場合は、バックアップ蓄積ディレクトリの中に、直前までのデータファイル(月間カレンダー用データのみ)が存在します。
データが失われてしまった際には、バックアップ蓄積ディレクトリの中にある最新日付のファイルをダウンロードして、ファイル名を変更し、CGIと同じディレクトリにアップロードすれば(バックアップされた時点のデータが)回復します。
CGIを複数個設置して併用する方法
さんごよみCGIは、同一サーバ内にでも必要なだけ複数個設置して使えます。
ただし、それぞれのCGIで別個にログイン状態を維持するためには、管理画面からの設定が必要な場合があります。
CGIを複数併用する場合の設置場所
1つ1つを異なるディレクトリにアップロードして下さい。例えば以下のような感じです。
- さんごよみ1つ目: https://www.example.com/sangoyomi/
- さんごよみ2つ目: https://www.example.com/sangoyomi2/
- さんごよみ3つ目: https://www.example.com/sangoyomi-extra/
ディレクトリ名は何でも構いません。要は、「1つのさんごよみ=1ディレクトリ」で構成されていれば問題ありません。
CGIやデータファイル等の全構成ファイルの名称を変更すれば同一ディレクトリ内に複数のCGIを設置することも不可能ではありませんが、お勧めはできません。
また、そのような稼働方法では動作試験をしていません。
CGIを複数併用する場合の設定
さんごよみCGIを複数個設置する場合で、それぞれのCGIを新規にセットアップしたなら、以下の設定は(ほとんどの場合で)不要です。
しかし、「既に稼働しているさんごよみCGI」の全構成ファイルをコピーする方法で2つ目のCGIを設置した場合(※1)には、以下の設定を手動で行う必要があります。
※1:正確には、他の場所で既に稼働していたCGIの sangoyomi.ini ファイルをコピーして流用した場合には、以下の設定が必要になります。
▼共存のために必要な設定
管理画面の「設定」→「システム設定」→「ログイン維持設定」区画内にある『このCGI固有の識別文字列』項目に入力されている数文字の英数字を、他のCGIと重複しない文字列に変更して下さい。
文字数に制限はありませんが、Cookieの接尾辞に使われますので、5文字前後くらいにしておくのが無難だと思います。
《▼なぜこの設定が必要か?》
さんごよみCGIのログイン状態は、ブラウザのCookieを利用して維持されます。
同一サーバ内に設置するCGIで、もし同じCookie名を流用してしまうと、1つのドメインにつき1つのログイン状態しか維持できません。
そのため、どれか1つにログインすると、他のすべてのログイン状態は解除されてしまいます。
それを防ぎ、すべてのCGIで個別にログイン状態を維持できるように、別々のCookieを発行してログイン状態を維持できる仕様になっています。
それぞれのCGIを別個に識別する目的で異なるCookie名を利用するために、1つ1つのCGIで異なる識別文字列が必要です。
(入力した識別文字列がそのままCookie名になるわけではなく、ベースのCookie名に付加される接尾辞として使われます。)
その識別文字列を設定するのが、『このCGI固有の識別文字列』項目です。
新規にセットアップした場合は、この識別文字列には5文字の英数字がランダムに入りますので、(確率的にはほとんどの場合で)他とは異なる文字列が指定されています。
そのため、手動で識別文字列を書き換える必要性は(ほぼ)ありません。
9億分の1くらいの確率で同じ識別文字列が偶然設定されてしまう可能性はありますが。(^_^;)
設置するドメインが異なっていれば、同じ識別文字列を使っても問題ありません。(同じ識別文字列を使うメリットは何もありませんが。)
▼設定値を変更した際の注意
設定で「このCGI固有の識別文字列」項目を書き換えるたびに、認証状態を保持するCookie名が変わるため、全ユーザが自動ログアウトされてしまいますのでご注意下さい。
(それぞれのユーザが再度ログインすれば、それ以後はまたログイン状態を維持できます。)
設定で「このCGI固有の識別文字列」項目を書き換えた結果として全ユーザがログアウトしてしまった場合は、サーバ側に保存してある既存の認証記録は消えないため、管理画面TOPの下部に表示されている「ログイン人数」の表示は減りません。
そのままでは正しいカウント値になりませんので、それが気になる場合は、設定を変更した後に一度だけ、管理画面から「全員を強制ログアウト」ボタンを押してサーバ側の認証記録をクリアして下さい。
すると、サーバ側に保存してある認証記録がすべて消えるために「ログイン人数」のカウント値が0に戻りますから、それ以後は正しいログイン件数が表示されます。
▼識別文字列を共有するメリットはありません
同じ識別文字列を指定しても、IDやパスワードを共用できるわけではありません。
同じ識別文字列を指定しても、不便になるだけでメリットは何もありません。
複数のさんごよみCGI間でIDやパスワードを共用する方法はありません。
ただし、既に稼働しているCGIから sangoyomi.ini と psif.cgi の2ファイルをコピーしてセットアップすれば、既に設定されていたIDとパスワードをコピー(流用)して使うことは可能です。
(※同時にその他の設定も引き継がれます。識別文字列も引き継がれるため、セットアップ後に修正が必要です。また、日付別カウント数・ハッシュタグカウント数・カテゴリカウント数なども引き継がれてしまうため、その方法でセットアップした場合は、セットアップ後に一度だけ管理画面から「投稿の再カウント」を実行する方が良いでしょう。)
複数のCGIを識別しやすくする支援機能
さんごよみCGIを複数個設置しているときに、それぞれを区別しやすくする方法を2つ用意しています。
▼カラーテーマを変更する機能
管理画面の配色(カラーテーマ)を切り替える機能があり、下記の7テーマから選択できます。
複数のさんごよみCGIを併用する際に、どれを使っているのか迷わないよう色分けする用途にもご活用頂けます。
あくまでも管理画面のUI配色を選択するだけであって、ページの表示(スキン)には一切影響しません。
設定箇所は、管理画面の[設定]→システム設定→【管理画面内の表示】→『カラーテーマ』項目です。
ここで設定したカラーテーマは、ログアウト状態でも適用されます。(WordPressのようにログインユーザごとに適用されるわけではなく、ログインしているかどうかに関係なく全員共通の配色として表示されます。)
CGIのアンインストール
さんごよみCGIを使うのをやめる場合には、特別な操作は必要ありません。単に削除すれば良いだけです。始めるのもやめるのも簡単です!
使用を中止する場合と、他サーバへ引っ越す場合との話を以下に簡単に解説しておきます。
さんごよみCGIを使うのをやめるために削除したい場合
さんごよみCGIでは、すべての設定データは同一ディレクトリ内に存在します。他のデータベース等は利用していません。
したがって、ディレクトリを丸ごと消すだけで削除(アンインストール)が完了します。
さんごよみCGIが不要になった場合は、単にディレクトリごと全部消して下さい。
ディレクトリ内の全ファイルをダウンロードして保管しておけば、再開したくなったときには再度アップロード(してパーミッションを適切に設定)するだけで、いつでも復活させられます。
他のサーバへ引っ越したい場合の操作
さんごよみCGIでは、すべての設定データは同一ディレクトリ内に存在します。他のデータベース等は利用していません。
したがって、ディレクトリを丸ごとコピーするだけで移転は完了します。
具体的には以下のような手順で操作すると良いでしょう。
- 旧サーバにある「さんごよみ構成ファイル一式」(=ディレクトリ内の中身全部)を、一旦ローカルにダウンロードする。
- ダウンロードした「さんごよみ構成ファイル一式」を、新サーバにアップロードする。
- パーミッションを適切に設定して、正しく動作(表示)できるかどうかを確認する(※注)。
- 問題がなければ、旧サーバにある「さんごよみ構成ファイル一式」はディレクトリごと削除する。
以上で、引っ越しは完了します。
※注:稀に、パスワードの再設定が必要になるケースがあります(使用可能なハッシュ化方式が新旧サーバで異なる場合)。
もし、移転先で(パスワードが異なるというエラーで)ログインできない場合は、psif.cgiファイルの中身を空っぽにして上書きUPし、パスワードを再設定して下さい。
その場合は、鍵付き投稿機能で使うパスワード「共通鍵」も再設定が必要です。
※「psif.cgiファイルの中身を空っぽにする」という操作がよく分からない場合は、配布パッケージに含まれている初期状態の psif.cgi ファイルを使って上書きアップロードして下さい。
CGIの高度な設定
さんごよみCGIの主な設定は、ブラウザ上で「管理画面」にログインしてから簡単に変更できます(変更内容は設定ファイルに保存されます)。
しかし、一部の高度な設定は、さんごよみCGI本体である sangoyomi.cgi のソース冒頭付近を直接編集することで設定する仕様になっています。
CGI本体ファイルに直接記述する高度な設定群
もし必要があれば、sangoyomi.cgi の中身をテキストエディタで読み込んで、下記の通りに書き換えられます。
※fumycts.pl側には書き換える項目はありません。
※デフォルトの状態で使用するのであれば、(1行目以外は)まったく書き換えなくても動きます。
▼Perlの位置
- (1行目) #! /usr/bin/env perl
- Perlの位置を必要に応じて書き換えます。 /usr/bin/perl や /usr/local/bin/perl など。書き換えなくて良いケースも多いです。
▼基本設定
- (35行目) my $scdldata = 'data-schedule.xml';
- 月間スケジュール用データファイル名(拡張子はxmlでなくても構いませんが、記録形式はXMLです。)
- (36行目) my $weekdata = 'data-weekly.dat';
- 1週間の汎用予定表用データファイル名(拡張子はdatでなくても構いません。)
- (37行目) my $lotedata = 'data-longterm.xml';
- 長期予定掲示用データファイル名(拡張子はxmlでなくても構いませんが、記録形式はXMLです。)
- (40行目) my $setfile = 'sangoyomi.ini';
- 設定ファイル名(拡張子はiniでなくても構いません。)
- (43行目) my $passfile = 'psif.cgi';
- パスワード・セッションID格納ファイル名(デフォルトは psif.cgi )
▲中身を閲覧されないようにするため拡張子をcgiにしています。他の拡張子に変更しても動作は可能ですが、中身は第三者に閲覧されないようにして下さい。(※パスワードは暗号化(ハッシュ化)されて記録されていますから中身を見られてもパスワードは漏洩しませんが、セッションIDが漏洩すると危険です。)
- (46行目) my $autobackupto = 'backup';
- 自動バックアップファイル保存先ディレクトリ名
- (49行目) my $imagefolder = 'images';
- 投稿画像の保存先ディレクトリ名
▼オプション設定
- (59行目) my $keepsession = 1;
- セッション維持の有無(1:ブラウザを終了してもログイン状態を維持する/0:ブラウザを終了するとログアウトする)
▲ログイン状態を維持する場合、デフォルトの維持期限は(最後の操作から)31日後です。(CGIの管理画面で、1時間~1年の範囲内で自由に設定できます。)
- (59行目) my $safemode = '1';
- セーフモードの選択(デフォルトは "1")
▲HTMLソースを直接記述可能な設定項目の動作を制限できます。(0:何もしない/1:scriptタグ系の記述は無効にする/9:あらゆるHTMLタグを無効にする) ※9は試験実装の段階なのでお勧めしません。
- (62行目) my $nopassuser = '0';
- ログイン可能なユーザ種類の選択(デフォルトは "0")
▲パスワード未設定のユーザのログインを拒否できます。(0:拒否しない / 1:拒否する / 2:全ユーザのパスワードがない状態では管理画面以外の表示を拒否する )
- (65行目) my $safessi = '1';
- Include(SSI)機能使用時の参照可能ディレクトリ制限(デフォルトは "1")
▲スキン内でのInclude(SSI)機能使用時に、上位ディレクトリの参照やフルパスでの記述を許可するかどうか。(0:しない / 1:する / 9:Include機能を無効化する )
- (68行目) my $useschedulei = '1';
- スケジュール(カレンダー)機能を(1:使う/0:使わない)
▲ここで無効にすると、管理画面からスケジュール(カレンダー)機能の操作が一切できなくなります。誤操作の防止に。
- (69行目) my $useweekly = '1';
- 汎用1週間予定表機能を(1:使う/0:使わない)
▲ここで無効にすると、管理画面から汎用1週間予定表機能の操作が一切できなくなります。誤操作の防止に。
- (70行目) my $uselongterm = '1';
- 長期予定表(掲示板)機能を(1:使う/0:使わない)
▲ここで無効にすると、管理画面から長期予定表(掲示板)機能の操作が一切できなくなります。誤操作の防止に。
▼その他
- (77行目) my $charcode = 'UTF-8';
- 文字コード(デフォルトは "UTF-8")
▲UTF-8以外での動作は想定していませんので、変更しないことをお勧め致します。(どうしても変更する場合は、CGIや各種データファイルの文字コードも同時に変更して下さい。)
- (80行目) my $skincover = 'skin-cover.html';
- (81行目) my $skininside = 'skin-onelog.html';
- スキンファイル名(外側/内側)
▲変更すると、変更後のファイル名に合致したファイルしかスキンとして認識されなくなります。(変更しないことをお勧め致します。)
- (84行目) my $howtogetpath = 2;
CGI名の取得方法。※ログイン直後や投稿直後に画面がうまく出ない場合・画面遷移が正しく行われない場合には、この値を別の値に変更してみて下さい。(0:プロトコルから/1:ディレクトリから/2:ファイルだけ/9:決め打ち) 特に動作に問題がない場合は、「2」のまま変更せずにお使い下さい。
➡Ver.2以降では、この値は変更しなくても正しく動作するようになりました。
- (95行目) #use lib '.';
- サーバにインストールされていないモジュールを、CGIと同じディレクトリ内に自力で置いた場合は、この行の先頭にある「#」を削除して下さい。すると、それらを読み込んで使うように動作します。
特に必要がなければ、何も変更せずにお使い頂くことをお勧め致します。上記以外の各種設定は、ブラウザ上で管理画面から変更できます。