23時45分40秒 [税金・経済]
電気代が高ぇ! という話
過去に見たことがない電気代にビビる
1月の電気料金を見たら、今までに見たことがない額で驚きました。2ヶ月分をまとめて請求されたのかなと思うくらいに。
関西電力のウェブサイトにログインすると、1年間の電気料金と電力使用量が、今年と前年とを比較したグラフで閲覧できます。(つまり1つのグラフ内で合計2年分の情報が分かります。)
それを見たところ、たしかに1月は昨年よりも電力を消費しているのですが(=棒グラフの方)、それにしては電気代が上がりすぎ(=折れ線グラフの方)に思えます。
棒グラフは、薄い方が昨年の電力使用量で、濃い方が今年の電力使用量です。
1月(右端)を見ると、昨年よりも約10%ほど使用量は増えているのですが、料金は約40%も上がっています。(黄色矢印の先が今年1月の電気料金、橙色矢印の先が昨年1月の電気料金。)
関西電力は昨年の7月に電気料金を値上げしたので、例えば11月は今年と昨年とで使用量はほぼ同じなのに、電気代が高くなっているのが分かります。
なので、「高くなったな」とは思っていたのですけども、1月のように4割増しになるとは思っていませんでした。
なお、棒グラフに色が3種類あるのは、
- 緑がリビングタイム(朝夕:7~10時・17~23時)
- 橙がデイタイム (昼間:10~17時)
- 青がナイトタイム (深夜:23時~翌朝7時)
で、時間帯によって電力使用量に対する料金単価が分かれているからです。
オール電化なので
うちはオール電化なので、ガスを契約していません。
灯油も買っていないので、暖房もすべて電力です。
なので、エネルギーは電力に依存しています。(なかなか脆弱だなと思わなくもないですが。日常で停電する可能性をまったく想定していない生活形態ですね。^^;)
エアコンは夏も稼働していますが、夏よりも冬の方が(リビングタイムやデイタイムでも)電力使用量が多いのは、暖房運転の方が電力を食うからでしょうかね?
でも、一番使用量に差が出るのは、ナイトタイム(深夜)の電力使用量です。(さっきの棒グラフで青色の部分)
深夜は(寝ているので)暖房は使いませんが、それでも電力を消費します。お湯を作るために。
オール電化だと、お湯も電力で作る必要があります。
しかし、ガスとは違って水をすぐさまお湯にすることはできないので、お湯は「翌日1日で必要になりそうな量の分量を、深夜の安い電力を利用して前夜にまとめて湧かしておく」という仕組みになっています。電気温水器とかエコキュートとかで。
うちで使っているエコキュートの場合、「1日で必要になりそうな量」というのは、直近数日間のお湯の消費量から自動的に判断してくれるので、無駄に作りすぎることはあまりないっぽいです。詳しくは確認していませんが。(もちろん、お湯を溜めるタンクの最大容量を超えてお湯を作っておくことはできないので、居住人数に応じてタンク容量を選んでおく必要があります。370リットルとか560リットルとか。お湯の残量は台所にあるリモートの液晶画面でざっくり確認できます。旅行とかで数日間出かける場合には、無駄にお湯を作らないようにする設定とかもできた気がします。私は使ったことはありませんけども。)
よほどたくさんお湯を使って、日中に足りなくなりそうなら昼間でも追加でお湯を湧かす処理が自動で始まりますが、基本的には深夜の時間帯だけでお湯を作っておくようになっています。
※停電に対するダメージが大きい代わりに、日中に断水してもタンク内にある数百リットルのお湯は使えるというメリットはあります。(ただ、断水の経験はありませんけども。)
で、お湯は1年中使いますけども、圧倒的に冬に多く使いますよね。
夏にお湯を作っておく必要性は冬よりも低いです(それに、水の温度が高ければお湯にするのに必要なエネルギーも少なくて済みます)。なんせ、夏は水道の「水」の蛇口を捻ったってお湯が出てくるくらいですからね!(笑)
なので、冬には深夜にも電力をたくさん使うわけです。
深夜電力料金が約1.5倍になった
さて、電気料金の話に戻りますが。
関西電力では昨年7月に電気料金が上がりました。上がりましたというか、昼間はむしろ下がっているのですけども。関西電力から送られてきた改訂内容は下図の通りです。(紙をスキャンしたもの。)
上図で「電力量料金」の区画を見ると、
- デイタイム(昼間:10~17時)では、17%ほど安くなっていて、
- リビングタイム(朝夕:7~10時・17~23時)では、2%ほど安くなっている
……のですよね。昼間は安くなっているんです。
しかし、
- ナイトタイム(深夜:23時~翌朝7時)は、42%も高くなっています!😱
深夜料金、上げすぎじゃ……?😭
ほとんど1.5倍とか。
あと、「通電制御型蓄熱式機器割引」というのは電気温水器とかエコキュートとかを対象にした割引だったようで、これも廃止されています。この割引額は、うちの昨年1月の場合は264円でした(2単位分ですね)。まあ、あんまり違いが出るわけではないですが、ちょっとだけ高くなる要因ではありますね。
電気料金がどうなろうと、お湯を作らないわけにはいかないですからね。^^;
深夜の電気料金が約1.5倍になったと言っても、単価で比較すれば昼間の電気料金より安いことには変わりないので、やっぱり「深夜にお湯を作っておく」のが一番安いことにも変わりないわけですよね。
なので、要するに「ただ値段が上がった」だけで、何もできることはないわけですが。orz
燃料費調整額という項目があった(他にもいくつか)
で、上図だけを見ると、深夜に電力をたくさん使う冬で、深夜の電気料金が42%も上がったから高くなったように見えるわけですが(実際にその通りですけども)、それにしても総額が高くなりすぎなのでは……? と思いまして、電気消費量のグラフではなくて、電気料金全体の内訳が書いてある検針票を見てみました。
すると、「基本料金」・「電力量料金」以外にも、いくつか加算される料金がありました。
そのうちの1つが、燃料費調整額です。
関西電力のWebによると、燃料調整費というのは、為替レートとか原油価格を電気代に反映させる燃料費調整制度による費用で、1ヶ月の電気総使用量に単価を掛けて算出されるのだとか。
使用時間帯に関係なく、使えば使うほど高くなる要素がここにもあったんですね。
- 今年1月の燃料費調整額は、約15,000円くらい。
- 昨年1月の燃料費調整額は、約 1,500円くらい。
……10倍!?😱
検針票には、燃料調整費の単価も印字されていたんですが、
- 今年1月の燃料調整費単価は、+10円91銭
- 昨年1月の燃料調整費単価は、+1円20銭
と書いてありました。
燃料調達費が10倍とかになっているのか……。
12月の燃料調整費単価も、+10円15銭で同じくらい高いですが、1ヶ月の電気総使用量がそこまで多くなかったので絶対額はあまり高くなっていなかったんですね。
(直近の調達費が反映されるわけではなく、関西電力の解説を見ると、1月分の料金に反映されるのは、8~10月の平均燃料価格っぽいです。)
あと、昨年にはなかった「廃炉円滑化負担金相当額」という項目も加わっていましたが。これも総使用量に連動して増減するんですかね?
他には「再エネ促進賦課金」という項目もありましたが、これは昨年にもあって、額もほぼ同じでした。
2月の電力使用量は昨年とほぼ同じだった(でも料金は11%高い)
で、2月の電力使用量の通知が来たので、グラフで確認してみました。それが下図です。
たまたま、電力使用量は昨年とほぼ同じでした。約0.2%ほど今年の方が少ないだけです。(棒グラフ:黄色矢印の先)
しかし、電気料金は、11%ほど高くなっていましたが。(折れ線グラフの方:橙色矢印の先)
ただ、1月ほどの大きな差にはなっていません。
これは、総使用量が(1月よりも)少ないだけでなく、燃料費単価が+4円20銭で、1月より6割も減っていることも影響しているようです。燃料費ってそんなに上下激しいんですかね……。
今まで気にしたことがなかったんですが、12月半ばから1月半ばにかけて(=1月分の料金になる期間)が一番電力(とお湯)を使っているんですね……。
1月から2月にかけての方がもっと寒そうで電力もお湯も使いそうな気がするんですけども。
お湯の値段
そんなわけで、深夜電力料金が約1.5倍になったので、お湯を作る費用も約1.5倍になった、という話でした。orz
もうちょっと暖冬になってくれんかな……。^^;