11時32分38秒 [Web関連]
Googleが提供している「Google翻訳ツール」をウェブサイトに設置すると、ウェブページをまるごと任意の言語に自動翻訳して表示できます。(指定のmeta要素1行と、スクリプトソース数行をHTMLに加えるだけで、簡単に使えます。)
Googleのブラウザ「Chrome」だと、元々そういう翻訳機能が内蔵されていますが、あの翻訳機能を、どんなブラウザを利用しているアクセス者にも提供できるツールです。
主な機能は、次の2点。
- 各国語に翻訳できる言語選択機能をウェブ上に掲載できる。
- ウェブサイトの言語とは異なる言語環境からアクセスされた場合には、「○○語に翻訳しますか?」という質問バーがウェブページの上部に(ツールバーのように)表示される。
外国からのアクセスもそこそこあるサイトであれば、なかなか便利な気がします。
翻訳結果を修正できる
また、このGoogle翻訳ツールを設置するメリットとして、『翻訳結果を自分で修正可能』という点が大きい気がします。
例えば、メニュー項目に表示されている「単行本」という単語の英訳結果が、最初はなぜか「Separate Volume」になっちゃっていたんですが、この訳語を例えば「Book」に修正することができます。
ウェブサイトのオーナー自身が修正した単語は、他のアクセス者が翻訳機能を利用した場合にも反映されます。
一般のアクセス者も任意の訳語を修正できますが、それは「翻訳改善提案」としてウェブサイトのオーナー(※)に伝えられ、オーナーが採用するかどうかを決定できるようです。(まだ試したことはありませんが、そういう仕様っぽい表示がありました。^^;)
ウェブサイトのユーザーはだれでも、文の翻訳に対する改善を提案できます。オーナーと編集者は提案された候補を承認することができ、承認された候補は修正となります。
なお、複数の人間を「編集者」として割り当てることも可能なようで、追加のGoogleアカウントを登録する画面も用意されていました。
※「ウェブサイトのオーナー」というか、「設置するために利用したGoogleアカウントの保持者」ですが。(アクセス者は別にGoogleアカウントを持っていなくても翻訳機能を使えますが、自身のウェブサイトに設置するためにはGoogleアカウントが必要です。)
翻訳できる言語数が多い
英語や中国語などはもちろん、アゼルバイジャン語とかにも翻訳できます。
翻訳してみても、翻訳が妥当なのかどうかさっぱり分かりませんが。(^_^;;;
英語への翻訳は、まあそれなりに読める感じにはなっているような気がします。
まあ、うまく訳せるかどうかは原文次第でしょうけども。
翻訳を実行すると、下図のように、ページ上部に「Google翻訳」のツールバーっぽいブロックが現れます。ここで、他の言語を選択したり、オリジナルの言語に戻したりできます。
なお、翻訳された文中にマウスポインタを載せると、そのセンテンスの原文が表示されます。訳語の修正もここからできます。(第三者の場合は「修正提案」)
ページを移動しても、翻訳設定は継続する
サイト内のページを移動する際でも、翻訳設定は引き継がれるようです。なので、ページを移動する度に翻訳設定をする必要はありません。例えば、一度英語に翻訳すると、他のページにアクセスした際も自動的に英語に翻訳されます。
(※Google翻訳ツールを設置しているページへ移動した場合のみ)
逆に言えば、一度他言語に翻訳すると、「原文を表示」ボタンを押さない限り、ずっと翻訳されっぱなしということですが。(^_^;)
なかなかおもしろいです。
まあ、あくまでも「機械翻訳」なので、翻訳精度は人力ほどではありませんけども。
それでも、他の言語用に翻訳されたコンテンツを用意する余裕がないなら(たいていのサイトで「ない」と思いますが^^;)、こういうツールを活用するのも便利ではないかと思います。
なお、今回設置したのは、以下のサイトです。(全ページに設置しています。)
http://www.waruwaru.com/
右端のサイドバーの末尾に設置してありますので、試してみて下さい。(^_^;)